ハンバーガー屋の経営ブログ

ハンバーガー屋さんを開業するまでの計画&オープン後の日常を綴っていきます

飲食店開業直後にコロナウイルスの感染拡大という不運な飲食店

開業後すぐにコロナ禍を迎えた飲食店

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KAKUMEI味噌麹バーガー


緊急事態宣言はまた延長となりましたが、やっとワクチン接種の目途も立ち始め、少しづつアフターコロナの世界が見えてきた印象です。

今回は、OPENして3ヶ月目というタイミングに、コロナウイルスの感染拡大が始まったという不運な飲食店について、ネガティブな面もポジティブな面もリアルな一年を記載していきます。

大変な飲食店が多い中、OPEN間もない当店が生き延びられているのは、単純にコロナ禍と当店の相性が良かった(マシだった)ということは大きな要因でした。

そう思える理由を何点かピックアップしていきます。

WEBマーケティングという強みの最大化

WEBマーケティング事業を行う当社の強みが活かされた時期でした。

特にコロナウイルスの感染拡大が話題になった当初は、コロナ前までテイクアウトやデリバリーがライフスタイルになかった人にとって、「どのようなお店でテイクアウトをしようか」と検索機会の多い時期だったと思います。

もし、多くの人が馴染みのお店に通うことに満足して新しいお店を探そうとしなければ、どんなにWEBマーケティングを頑張っても効果は薄いです。

実際に、昨年3月頃にはまだ他の飲食店がテイクアウト対応を始めていなかったこともあり、「テイクアウトをできるお店を探してKAKUMEIバーガーを知りました」という方も多くいらっしゃいましたし、アクセス数という目に見える形でも確認することが出来ました。

 

ランチ営業に強み

23:00迄の営業時間を時間短縮により早めに閉めることになってしまったり、夜に出歩く人が減ったりと当然大きなダメージはあります。

しかし、夜からお店を開く居酒屋やバーなどに比べれば、ランチ集客が多いと言われるハンバーガー屋という業態は、まだマシな方でしょう。

子供連れのお母さん方や、近所の方の憩いの場というコンセプトでもあったので、ランチタイムから15:00くらいまでの遅いランチでも需要があり、多くのお客さんに来店してもらえました。

 

デリバリー・テイクアウト

ハンバーガー=テイクアウト」というイメージを持ってくれている人も多く、抵抗なくテイクアウトしてくれるお客さんは多いです。

デリバリーに関してもUberEatsやmenuなどのアプリのCMでも取り上げられることが多いように、ハンバーガー需要は低くないように感じます。

他メディアで寄稿していますが、マクドナルドのような巨大チェーンもコロナ禍で売り上げを上げていますし

at-dx.net

また、居酒屋業態である鳥貴族を運営する鳥貴族ホールディングスはハンバーガー業態に進出するとのニュースも話題になっています。

新型コロナウイルスの感染拡大で主力の居酒屋業態が苦戦する中、持ち帰りや宅配に強いバーガー業態を「第2の柱」に育て、ウィズコロナ時代に適応する。

このように「ハンバーガー=テイクアウト」というイメージはとても強いようです。

 

UberEatsを始めるタイミング

OPENして1か月目の段階でUberEatsへの出店を進めていたことはラッキーでした。

コロナが流行し始めた時は、UberEatsに出店したがっている近くのお店からは2か月待ちと言われている」などという話もよく聞きました。

12月1日にOPENして12月25日からUberEatsでの販売を開始していたので、コロナによる来店数の激減を実感する2月後半までにはある程度のノウハウと販売実績が作れたので、必要な対応を急いで取り組めたし、まだ競合となる出店舗数が少ない中でUberEats内での認知も伸ばせましたそのおかげでUberEats内では近隣の店舗の中でも有数のお店だったらしいです。

 

立地

蒲田という居住者が多いエリアということもあり、観光地のような外から人が集まるエリアに比べてダメージは少なかったと考えられています。

有名なハンバーガー屋でも観光地ではやはり営業が厳しくなったという話を聞くように、当店のような地域密着型の飲食店のほうがダメージは少ないでしょう。

正確なデータは分からないが、休日に都内に遊びに行く層が地元の飲食店を活用することが増えたということもあるそうなので、立地という観点だけで見れば、むしろプラスに働いたという可能性もあるのではないかと・・。

 

家賃が安い

どんなにハンバーガー屋が、ランチに集客力があったり、テイクアウトやデリバリーとの相性が良いと言っても、都内の一等地でOPENしていたら今頃お店を閉めていたかもしれない。

蒲田の外れに位置する、古い物件だからこそ賃料という固定費を抑えられているので、コロナで今後どうなるか先行きの見えない時期でも「飲食店の営業が禁止されるようなことがあっても何とか他で賃料くらい稼げばいい!」というスタンスで、心に余裕を持って営業することが出来ました。

もともと、蒲田の外れでグルメバーガー屋を始めてもうまくいかないと多くの人に言われていたので、IT事業での収益で問題なく固定費を賄える立地を選んでいたことが、結果的にコロナ禍での余裕に繋がりました。 

 

協力金

当店は商店街起業・承継支援事業にてOPEN前から家賃に関する補助金を採択されていたので、コロナに関する家賃補助は受けていないが、協力金は非常に助かっています

協力金や家賃補助など、世間でも飲食店だけ待遇がよいのはおかしいという声が上がっているが、これは実際にそうだと思います。

当社はIT事業も行っているが、ダメージが小さいと言われているIT業界の中でも当社の取り組みはコロナの影響を大きく受ける分野だったので、協力金に関しては感謝もしているし、不満を言う人の気持ちが分からないわけでもない。

あえて、このブログで取り上げるべきではないとも思いましたが、実際に協力金によって助かっている1事業者としてのリアルな意見として記載しておきたいと思いました。

 

その他

その他にも開業から1年間で6番組で当店をご紹介頂きましたが、コロナ禍ということで夕方のニュース番組などは史上最高の視聴率を叩き出していたそうです。

コロナで遠出が難しい為、来店数という観点ではマイナスかもしれませんが、多くの人に知っていただくという意味では視聴率の良い時期にご紹介頂けたことはありがたいことかもしれません。

 

とは言え・・コロナでネガティブな面も多いです

そんなコロナ禍と相性の良い(マシ)なハンバーガーという業態であり、立地であり、店舗ですが、やはりコロナの影響はもちろんあります。

そりゃあ、WEBマーケや、ランチ営業、テイクアウト、デリバリーなどがコロナ禍で相性が良いと言っても、それ以前に営業実績があり、WEBマーケの整備も出来ていて、既に常連さんもいて…というように地盤が出来ていた方が良いに越したことはありません。

 

正直なところ、今でこそこんなポジティブに捉えたブログを書いていますが、1年で3割、2年で5割、3年で7割、10年で9割が潰れると言われる飲食店です。

 

そんな飲食店をOPENして3ヶ月目のタイミングでの100年に一度と言われるパンデミック・・。

 

夢だった飲食店OPENということで、開業直後の飲食店オーナーさんはワクワクな時期です。

コロナ前は色々と計画がありましたが、コロナの感染拡大は止まってくれません・・。それどころか、飲食店は悪者のように扱いを受ける日々・・。

1年前の今頃は、開業資金を予定以上に使ってしまい手持ち資金も微々たるもので、今後どうなってもおかしくないという状況でした。

当時は、協力金のこともまだ明確には分からず、持続化給付金も前年の実績がなければ申請できないのではと言われていたりと、毎日のように改正されるややこしい資料を読み込む毎日・・。時間があれば検索したり、TwitterYouTubeで情報を追っていました。

 

出店計画が遅延問題

コロナがなかった世界線でも1店舗目がうまくいっていることが前提ですが、当初の事業計画では今頃2~3店舗目を出店しているイメージでした。

有難いことに一緒にやりたいと言ってくれる企業の方々も多く、実現は難しくない状況でしたが残念ながらどれも一旦ストップしています。

単純にコロナの影響で見通しがつかず、出店が難しくなったこともありますし、協業する予定だった企業の財政状況も影響しています。

そして何より、当初やりたかったことが、コロナ後の世の中で通用するものなのかという観点で再構築する必要があります。

ここに関しては本当に悔しいですが、まあ仕方なしです。

代わりに…「飲食店×テクノロジー」をテーマに様々な分野で活動し、今後に向けて種を蒔けた時期でもありました。

 

通常期の売上が分からない問題

飲食店はOPENから半年間は認知やクチコミが広まるまでの期間ということで、売上が伸び続けると言われている。

オープン景気という言葉があるように、戦略によって全ての飲食店が当てはまるわけではありませんが、当店の場合は12月にOPENして翌年1月、2月と売り上げは伸びていた。

僕としても半年後に理想としていた数字に落ち着けば良いという思考で戦略を立てていた・・。

しかし、2月にコロナの感染拡大が広まり、そのまま今日を迎えているわけです・・。

つまり、当店はオープンしてから「安定期」と呼ばれる期間に入る前に「コロナ禍」を迎えているので、「通常期の売上」というものを知らないままでいるのです。

例年の売上とコロナ禍での売上を比較できないので、コロナ後に売上が落ちるのか上がるのか・・コロナが落ち着いた後の予測というのも非常に難しい。

デリバリーやテイクアウトと相性の良いハンバーガー屋だからこそ売上が立っているとも考えられるし、コロナ禍で外出を避ける人が多いので、地元民を主要顧客に考えているお店が人気とも受け取れる。

もちろん、アフターコロナの世界はコロナ前とは別世界になるだろうと考えられるので、単純な比較は出来ないがそれでも比較対象がないというのはとても不安に感じています。

 

営業実績がない問題

コロナ禍で経営が厳しくなった企業を始めとして、大きなダメージではなくても多くの企業が融資の借換えを行っています。

新型コロナウイルスの影響による売上減少に加え、既存の借入にかかる返済が重荷となっている事業者の方の負担を軽減するため、これまで低減利率(基準-0.9%)の対象外であった既存融資の借換部分についても、今後は、いわゆる「実質無利子化」の対象となります。

コロナ禍の企業をサポートするということもあり、日本政策金融公庫も利子率の低い良い条件や実質無利子化での融資を積極的に行っているようです。

融資を受けなくてはまずい・・という状況ではなくても、申請をするためのコロナの影響は該当していたし、条件が良い借換えを申請していたが、「営業実績が少ないので無担保無保証人の条件では難しい」と言われてしまいました。

シンプルに勿体ないという印象を受けてますが、まあ仕方なし。

 

ポジティブに考えるコロナ禍

まぁ、そんな不安や不満を言っていても仕方がないのでポジティブに考えています。

上記のように「まだマシな方だ」という考え方も出来ますし、結果上手くいっているので、OPEN直後にコロナというのも悪いことばかりではありません。

 OPENしてお店が出来上がっていない段階でコロナを迎えたからこそ、それまでの自分たちの在り方に捉われずにスピード感を持って移行できたのではないかと思っています。

お金もないし、実績もない飲食店だからこそ「なりふり構わずやれることやっていこう!」と、吹っ切れたかなと思います。

バタバタしても仕方ないので、やるべきことを迅速に行おうとフラットな気持ちで考えられました。

 

何をしていたかなとざっと振り返ってみましたが…

①これから検索機会が増えるだろうから後回しにしていたWEBマーケを本気出す!(2020年2月)

②問い合わせで開始時期が遅れることのないように早めに「出前館」や「menu」などテイクアウト&デリバリーアプリに登録しまくろう!

③1年くらいは僕自身もお店に立っていたいと考えていたけど、飲食店の営業自体続けられるか分からないから、その時の為に自分はIT事業にコミット!どうせやるならコロナ禍で急激に需要が高まりそうなAIという未知の分野に挑戦しよう!(2020年3月)

④コロナ禍に対応したお店の内装・オペレーションを作り直すために1か月間、休業して、持続化給付金受給。(2020年11月)

といった感じでした。(ほとんど忘れてる)

 

コロナが広がってからあっという間に1年経ちますが、当時の決断は自分にとっても会社にとっても大きな期待を持てるものになっています。

多分、コロナが無ければ、自分なりの表面的な拘りみたいなところにマインドを向け過ぎて、大事なことを後回しにして、のんびりやってたんだろうなと。

それも自分のお店を持つ楽しみで悪いことではないけど、理想を語るなら現実に則した数字を積み上げることは大前提だと改めて認識し、ちゃんと効果を意識してやろうという方向に全集中出来ました。

 

まとめ

ありきたりですが、「ピンチはチャンス」というやつで、やはり見えている人たちはコロナをチャンスと捉えて積極的に動いていることを実感する日々です。

弊社は「これは大きく時代が変わるチャンスだ!」とポジティブに動き出せ程の余裕はないですが・・・こんな時期だからこそ冷静に状況を理解し、虎視眈々と次の一手を見つめ、長期的観点でも飛躍に繋がるような選択をしていきたいと思っています。

どうか、少しでも多くの飲食店様が困難を乗り越えられますように。

 

お題「#この1年の変化

地域活性企画(EC販売)を通して感じたこと

地域を盛り上げるために何が出来るのか

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お久しぶりのブログになってしまいました。

 

KAKUMEI Burger&Caféは、昨年12月に一周年を迎えることが出来ました。

 

終わりの見えないコロナ禍…そしてまたまた緊急事態宣言…しかも今回はお酒の提供が19時までで営業時間も20時まで…しかもランチもネガティブな発信をされてしまうとなかなか厳しい要請です。

 

そんな中、なんとかやれているのはお店に来てくれるお客さんたち、働いてくれる従業員たち、そして様々なステークホルダーの方々のおかげです。ありがとうございます。(百合子もありがとう!)

 

昨年3月以来のブログなので、コロナ禍で売上を伸ばすための対策や、お金持ちのカルピスがTwitterでバズったこと、沢山テレビに出れたこと、事務所を契約したこと、そして2店舗目の計画など色々書きたいですがそれはまた今度!(いつになるやら)

 

今回は、大田区主催のギフトボックス販売企画に参加したことを書いていきます。

 

参加のきっかけは、開業前の商店街活性化助成金の申請にあたり、「大田区の主催する"商店街次世代リーダー育成塾"という団体に参加して大田区を盛り上げるために頑張ります!」というポイント稼ぎのために参加を宣言したようなものでした。

 

商店街次世代リーダー育成塾についてはこちら↓↓↓

www.city.ota.tokyo.jp

 

でも、実際にお店をOPENして蒲田で商売をさせていただく中で、少しでも地域に貢献できれば良いなと思い始めていたので僕にとってはとても良い経験になりました。

 

お店を始めるときも、自分の実体験から蒲田は小さな子供連れで食事できるお店が少ないと感じていたので座敷席を用意したり、わんちゃん連れで入れるお店が少ないと感じたのでわんちゃん歓迎店にしたりと、「なんで飲食店をやるのか」を考えていく中で少しでも地域に貢献できればという思考にシフトしていたので、高い意欲を持って参加しました。

 

売上を上げるというのはマストで大事なことですが、それだけだとなかなかモチベーション的には難しく、多少でも地域を盛り上げるというのは、飲食店を経営する中で「分かり易い遣り甲斐」になるのだろうと実感しました。

 

これはリアル店舗を持ってるからこそ感じることでITやWEBの仕事だとなかなか「所在地」というものがないので、結びつきにくい発想だなと面白く思います。

 

商店街次世代リーダー育成塾の活動

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2020年の春頃から活動がスタートしました。

 

メンバーは各商店街から有志の代表として集まった20-40代の方々。

 

恐らく平均年齢は40代前半くらいで、”若手育成塾”というワードとは少しイメージが違いましたが、高齢化する商店街においては若手なのか…と少し驚きました。

 

内容については、例年だとイベントやお祭りごとを主催することが多いようですが、今年はコロナ禍でそれも叶わず…では何をしようかという話の中で僕が提案したのが「各商店街の商品を集めてECサイトで販売」「商品を通して大田区の魅力を発信する」というものでした。

 

参加商店街にとっても自店を近隣の方にPRしながら遠方の方にも商品を売れるということで年末年始のお歳暮の時期に短期販売を目指して活動を再開しました。

 

しかし、活動が始まって思ったことは「プロジェクトとしての勢いが思ったよりないな」ということでした。

 

それもそのはずで、各商店街の代表は給料が出るわけではなく有志での集まりです。

 

僕も含めて、皆さん、コロナ禍の厳しい状況で自分のビジネスを続けることが最優先になるのは当然ですし、コロナ禍ということもありリアルの場に集まることは難しく、定例会議はリモートにて行うしかありませんでした。

 

参加者の中には、リモート会議をしたことがない人もいたでしょうし、リアルの場での話し合いに比べて発言数が少なくなったり、参加率自体が低くなるなど影響があったように感じます。

 

そんなこともあり、結局年末には間に合わずに2月に販売という方向で固まったのですが、急遽1月に販売完了しなくてはいけないということになり…急いで各商店街からEC販売できる商品を集めて、ランサーズでオリジナルボックスの段ボールデザインを発注して、チラシを依頼して…とバタバタのとにかく実現に向けて動きました。

 

ECサイトの作成(BASE)を弊社で請け負うことになったので、ここ数日はメインの仕事の合間に朝まで作業という日々を乗り越えて、何とか1/22に販売を開始しました。

 

それがこちら↓↓↓

otacity.theshop.jp

 

ビールを始めとして海苔や羊羹、さらには健康グッズやステンレスボトルまで様々な商品が集まっています。

 

本当はもっとコンセプトから計算して、ペアリングの良い組み合わせでセット販売したかったですがバタバタだったので心残りはありますが…。

 

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当店からはオリジナル珈琲(粉)と、トロント滞在時代の友人が経営している会社のカナダクラフトビールを出品しています。

 

販売期間は1/22~1/31迄と短期間ですが、ご興味があれば是非ご購入をお願いします!

2/1~2/3に一斉発送予定です。

 

追記:終了してみて

 売り上げは…ビジネス的に考えれば全然でした。

 

こういった行政の絡んだ事業の良くないところですが、今回はビジネス的に売り上げがどうこうよりもまずは一つのプランを形にしてそこから商店街を盛り上げるということがテーマなので、その点では一定の価値は作り上げられたのではないでしょうか。

 

これまで関わったことのない、大田区を裏側で支えている方々や他商店街の方々と繋がれて良い機会でした。

 

また、ビジネスでない有志の集まりで何かを作るのはモチベーション管理など難しい面が多々あるということを改めて実感できたのは良いことだったと思います。

 

個人的にも、初めてBASEでサイトを作ったり、EC用に商品を用意したり、お店の認知度を上げれたりと収穫はありました。

 

現在は、今回の取り組みを継続できないかという話も出ています。

 

利益を感じて主体的に動くメンバーが現れないと難しいとは思いますが、続いてくれたらやった甲斐あるなとは思いますね。(当店の場合は、そもそも売るべきものが用意できていないのでそこから)

 

KAKUMEI Burger&CaféもECサイト作ります 

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今回、BASEで簡易的ではありますがECサイトの作成&販売を行えたことにより、当店としてもECサイトを稼働させるイメージが付きました。

 

もともとECサイトはどこかのタイミングでやりたいと思っていたけれど、ハンバーガー屋ってなかなか売れるものが思いつかず難しいなと思っていました。

 

珈琲(豆&粉)は想像しやすいですけど、ハンバーガー屋で珈琲メインで売るのもブランディングが難しいなと。

 

コロナ禍において、自宅でハンバーガーを作れるセットを販売しだすお店もありましたが、食品製造の許可を取得できる環境を作るとなると大きなコストがかかりますし、製造業者に丸投げだとうちでやる意味も少ない。(そもそも自宅でハンバーガーセットを使って調理したい?)

 

他にも…

 

・今回は参加商店街の中に酒類信販売の許可書を持っているお店がいたので、ビールを販売出来ましたが、当店だけではビールの販売許可を取得するのは難しい。

 

・オリジナルの焼き菓子等を製造販売許可を持っている製造業者に作ってもらうというのは、コーヒーと親和性も高く良さそう。(お店でも提供&販売できるし)

 

・お歳暮のハム的な感じで、ハンバーガーに使用しているベーコンの販売は出来そう。

 

・サイドメニューで提供しているOBANZAI(和前菜)の栄養バランスを明示化しての販売はブランディングに良い影響を狙えそう。

 

・Tシャツ等、デザインの絡む商品を売るのであれば、集客力や発信力のあるデザイナーとコラボするなどガッツリやらないと中途半端になりそう。

 

などなど、なんとなく方向性は見えてきました。

 

今後も続くであろうコロナ禍に対して少しでもできることを早めに増やしておくことは大切ですし、商材があるということはプレゼントや、クラウドファンディングのお礼品としても使えるなどメリットが多いと思います。

 

ECサイトをやりたいと言い出して1年近く経つので、自分の中でそこまで優先度が高くないんだろうなということだと思います。

 

いつ始めるかは未定にしておきますが、せっかくBASEの仕様をいろいろ勉強したので自分の中で定着させるためにも小さくでも回していきたいと考えています。

 

そんなこんなで1年ぶりの更新ですが、大田区主催STORY GIFT BOXの宣伝がメインでした!

 

昨年3月以来のブログなので、コロナ禍で売上を伸ばすための対策や、お金持ちのカルピスがTwitterでバズったこと、沢山テレビに出れたこと、事務所を契約したこと、そして2店舗目の計画など色々書きたいですがそれはまた今度!(いつになるやら)

 

近いうちに上記の件も書きたいと思いますので、お楽しみに!!

 

グルメバーガー屋を開業して3カ月半経って思うこと

グルメバーガー屋を開業して3カ月半経って思うこと

 

グルメバーガー屋を開業して3カ月半経って思うこと

KAKUMEI Burger&Café をOPENして三カ月半が経ちました。

 

この三カ月半を振り返ってみて準備段階のイメージとの差分や、当初の計画と比較して良かった点と悪かった点、そして現状をこの時期にまとめておこうと思います。

 

蒲田・蓮沼という街でのグルメバーガーの受け入れられ方

蒲田・蓮沼という街でのグルメバーガーの受け入れられ方

 

まずは、一番気にかけていたこととして「グルメバーガー」と「蒲田」の相性について。

 

ハンバーガー=マクドナルド」というイメージの強い日本です。

それは「ハンバーガー=気軽に食べれて低価格」というイメージとも言えると思います。

 

モスバーガーフレッシュネスバーガーバーガーキングロッテリアファーストキッチンなどなど方向性は異なりますが「ハンバーガー=気軽に食べれて低価格」という意味では共通しています。

 

「グルメバーガー」というジャンルは上記の業態とはコンセプトも価格も異なるわけですが、「コスパ重視」と言われる蒲田でどこまで受け入れられるのか。

 

本当に蒲田という街はコスパ重視の方が多いです。ハイボールが100円くらいで飲めるお店がめちゃくちゃ多いです。もちろん富裕層向けのお店もありますけど価格勝負ってお店がスタンダードな印象です。

 

で、グルメバーガー屋さんは基本的に恵比寿、青山、原宿、新宿のようなお洒落なエリアや、人が集まる街に多い印象です。

 

お客さんの思考としても、「せっかくだし美味しいハンバーガーを食べよう!」と来店に繋がりやすいのかなというイメージを持っていました。

 

もちろん、ここ数年でローカル駅にもグルメバーガー屋さんは増えていますし、その中で人気のお店も多数存在しますが、OPEN直前になっても「蒲田でグルメバーガー」というのは全くイメージが出来なかったです。

 

蒲田の面白いところは食だけでなく、例えばアパレル業界で見てもハイブランドはもちろん、有名なセレクトショップも無いんですねけど、ユニクロやGUの売り上げは日本トップクラスらしいです。

 

お客さんにも「なんで蒲田でグルメバーガー?」と良く突っ込まれますが、本当にイメージが結びつかない街なんです。

 

で、実際どうなのと。

 

まだ3か月半ですが、有難いことにとても多くのお客さんが来てくれます。

 

この街のいいところは蒲田という自分の住んでいる街に愛着・関心を持っているという点と、基本的には蒲田に住んでいる・仕事をしている・働いているという方が大半なので生のクチコミが広がりやすいというところです。

 

なので、地元に新しいお店が出来たらきちんと関心を持ってくれて、良かったら広めてくれるという文化が大きな力になっています。

 

ただ同時に蒲田は飲食店の数が日本トップクラスなので新しいお店が出来ては消えていくという循環のスピードは凄まじいです。

 

今のところの3か月半間は、毎月ごとに右肩上がりでお客様は増えていますが、これから1年後にどうなっているか。

 

一番の常連さんである平日ランチタイムに来てくださる方などは顕著で、ランチタイムだけで見ても圧倒的に金曜日の売り上げが高いので、やはりランチに1000円以上出すことに対しての「ちょっと贅沢」感は強いのかなと。

 

来てくださったお客さんにリピーターになってもらう施策としてアプリ開発など進めています。

 

グルメバーガーというジャンルの認知・浸透性

グルメバーガーというジャンルの認知・浸透性

まだ3か月半ですので、蒲田という街でグルメバーガーが受け入れてもらえたかは分かりません。

 

来店して下さるお客さんの大半は「そもそもグルメバーガーを食べたことがない」という方が、とても多いです。

 

ただ、それはもともと織り込み済で「受け入れてもらう第一歩」として興味を持ってもらうために準備段階で意識したのは「明らかにチェーンのハンバーガーとは違うというインパクト」を表現することでした。

 

しかし、「明らかにチェーンのハンバーガーとは違うというインパクト」を作るために、ボリュームを大きくしようとはどうしても思えませんでした。

 

女性とグルメバーガーを食べ歩いている中でボリュームが大きすぎて食べきれないので残すということがとても多いように感じましたし、僕自身もグルメバーガーを食べている中で後半は苦痛に感じることも多々ありました。

 

そういったお店にはしたくないし、これからの時代は食材の破棄を予測したビジネスというのは単純に「カッコ悪い」と考えていました。

 

なので、お肉の食感でインパクトを出そうと。

 

当店ではKAKUMEIパティとノーマルパティと呼ばれる二種類のパティを使っています。

 

KAKUMEIパティはステーキ肉を100%使用した分かり易いインパクトがありますし、ノーマルパティにもステーキのブロック肉を配合し肉々しさを大事にしています。

 

また、牛肉パティ以外の他メニューに関しても「梅紫蘇とんかつバーガー」「柚子フィッシュバーガー」「テリヤキ海苔マヨチキンバーガー」などチェーン店とは被らない初体験のテイストを意識しました。

 

今のところはインパクトという意味では沢山の興味を持ってもらえているなと感じますが、継続できるか、一回来たお客さんがリピーターになってくれるために成長し続けられるかという点ですね。

 

実際、常連になってくださっているお客さんの大半は「もともとグルメな方」が多いです。そういう意味ではまだまだ「グルメバーガーを広める段階」ということなのかもしれません。 

 

蓮沼という街について

蒲田のグルメバーガー屋と謳っていますが立地としては蒲田駅蓮沼駅の間に位置します。

 

蓮沼駅の乗降人員はJR蒲田駅146,337、東急池上線蒲田駅75,484、東急多摩川線91,538と比較すると、東急池上線蓮沼駅8,463人程度で数パーセントですが周りに競合店が少ないことで目を引きやすく蓮沼周辺にお住まいの方や、隣駅の池上駅にお住まいの方も多くご来店されます。

 

蓮沼駅周辺には蒲田駅と比べると圧倒的に飲食店が少ないので、その分選んでいただくチャンスはとても高いようです。

 

どうしても、人の大きいエリアを意識してしまいがちですが、競争の激しくないエリアにもしっかり目を向けることの重要性を痛感しました。

 

OPEN前のイメージ以上に東急沿線の方々に来ていただけているということは良い驚きでした。

 

スナック街での出店

スナック街のハンバーガー屋

蒲田というだけでグルメバーガーのイメージがないのに、更には駅から徒歩5分のスナック街に位置します。

 

KAKUMEI Burger&Café の位置する通りで、スナック以外の飲食店は当店だけです。

 

入り辛いと思うお客さんも多いだろうなということで、もともと小料理屋のお店を全面ガラス張りにして少しでも入りやすく!と思ってましたが…やはり入り辛いみたいです。

 

お店の内装・自由なファッションの店員なども大きな要因でしょうが…。

 

逆に良かった点も沢山あります。

 

①まずは何と言っても、スナックのお客さんやママから注文を頂けます。

 

近くのスナックにお皿のまま配達出来てしまうのは強いなと思いました。

 

スナックに行ったことがないので、知らなかったのですがあまり飲食物を置いていないので出前などする文化もあるみたいです。

 

スナックだらけのエリアにハンバーガー屋が出来れば注文してくれると。

 

また、スナックがあくまで暇だからそれまで当店でお酒を飲んだりハンバーガーを食べていくという方も稀にいらっしゃいます。

 

②場所が分かり辛いので現在飲食店最強の集客ツールと言われるGoogleMapで滅茶苦茶検索されます。

 

結果、大田区の人気急上昇店ランキングで1位になるなど、検索されることでより認知を高めるという流れが出来ました。

 

③ありがたいことに、一番混雑するランチではお客さんの自転車やベビーカーが停め放題!夜もスナックに来るお客さんが自由奔放に自転車を停める文化が定着してしまっているエリアなので自転車人口日本一のエリアとしては非常に助かります。

 

④人通りが少ない&あまり車が通らない通り沿いのため、わんちゃんの散歩をされている方が沢山いてお店を知っていただけます。

 

お子様連れの方もそうですが、わんちゃん連れの方もつれていけるお店へのアンテナが強く、またコミュニティも強いので情報の伝達速度と来店への確度はかなり高いです。

 

このように大通りの店舗と比べてしまうとデメリットの方が圧倒的に多いいですが、その分賃料なども低いですし、上記のようにイメージ外の良い点もありました。

 

ターゲット層のイメージ(学生さん)

ターゲット層のイメージ(学生さん)

 

これはまだまだ努力と実績不足の面が大きいですが、「学生さん」の来店はとても少ないです。

 

来てくれた学生さんたちは二階の座敷席でトランプしたりボードゲームしたりと自由に楽しんでくれているようなので徐々に広がっていくのかなとは感じますがまだまだです。

 

近くに日本工科大学・日本工学院など日本有数の大型キャンパスもありますが、当店にいらっしゃるお客さんのうち学生さんの割合は1割程度です。

 

これは立地やコンセプトによると思うので、グルメバーガーと一括りには出来ませんが、僕としては近くに大きなキャンパスや寮があるので、全体の3割くらいは学生さんの流入をイメージしていました。

 

OPENが12月だったので、冬休み明けの1月中旬からは増えてきてくれましたが…

またすぐに春休み!!!

 

10年近くも前のことなので忘れていましたが大学生は年間の半分以上が休みなんですね…。

 

その分、アルバイトの子たちは沢山シフトに入ってくれるので助かりますが…完全に盲点でした。

 

専門学生に関しては分からないですが試験やら実習が忙しい期間らしいです。

 

学生さんのお客さんは少ないけど20代のお客さんはやはり沢山来てくれるので、そういった方々のフィードバックを受けながら、コロナが落ち着いて新学期に多くの学生さんが来てくれるように考えないとな・・という状況です。

 

ターゲット層のイメージ(OLさん、近所のママさん) 

ターゲット層のイメージ(OLさん、近所のママさん) 

イメージ通りだったのは「近くの企業のOLさん」と「近所のママさん」です。

 

蒲田という街の特性上、大衆居酒屋の勢いがすごいので、お洒落でゆったりできるお店というのはとても少なく、求めている人は一定数いらっしゃるのはデータからも確度は高いと考えていたので一安心です。

 

また、子供連れで行けるレストランが少ないということは自分の実体験で強烈に感じていたところで、これは間違いなく必要とされると確信出来ていた重要なポイントです。

 

逆に言うと「この街には子供連れで行けるレストランが必要だ」という確信を持てるポイントがなければ蒲田でお店を出すことはなかったと思います。

 

自分もそうでしたが子育て世代は自転車での移動がとても多いので、お子様連れのお客さんに関しては2駅先くらいまでターゲットエリアを広げていましたが、正しくという印象です。

 

そして何より、前述ですが「アンテナが強くコミュニティも強い」というのも大事なポイントです。

 

「○○さんに教えてもらってきました」「子供連れで行けるお店を検索して知りました」というお客さんがとても多く、土日はお子様連れのご予約で満席になります。

(最近はコロナの影響でお子様連れのお客さんは少なくなってしまっていますが)

 

ハンバーガーが食べたいから」「ハンバーガーがおいしいから」というストレートなイメージだけでなく「子供連れでゆっくりご飯が食べたいから」という別確度のイメージを持てるかというのが飲食店を開業するうえで重要なポイントだと思うし、何より「自分がやりたいのはそういうこと」なんだなと実感する日々です。

 

もちろん、「美味しい」とか「お洒落」と言ってもらえるのはとても嬉しいですが、それ以上に「地域において必要な存在であること」も大切にしていきたいと思います。

 

開業前のコンセプトを練る段階では葛藤もありましたが、ハンバーガー屋では珍しい座敷席を用意したことは本当に重要な決断だったと思います。

 

数字の管理・把握が大変

正直、飲食店は扱う科目は多いけど基本的にはとてもシンプルなものだと思っていました。

しかし実際にやってみると、ウーバーイーツやら、クラウドファンディングやら、その他WEBプロモーションやら、カードなどの手数料やらで正確な売上と支出の管理がとてもややこしい!

 

大枠としては問題ないけど細かいところまでしっかり管理するとなるとそれぞれルールが異なるのでかなり手間がかかるなと。

 

もうWEB事業と比べると数字の管理は滅茶苦茶大変です…。

これは危機感を持って改善しなければと感じています。

 

原価率がやばい…

当初の予定より1.5倍ほど原価率が上がっています。

請求書が翌月に届くこともあり、最初に見た時は驚きました…。

 

売上の半分くらい仕入れ原価やん!と!(一般的な飲食店の原価は25-35%程度です)

 

で、確認してみたところ原因は、当初予定していたより高い材料を使っているとか、お肉の使える箇所が少なくなっているとか色々…。

 

ということで来月の現在のタスクは原価の調整になります。

 単純に夜の売上(ドリンク)を上げるなど、問題の解決と同時にプラスの成長も大切になります。

 

とにかくWEBツールが使い辛い

僕の中でこれまでWEBと飲食の仕事を並行して続けてきた中で、いつかは飲食店にとって本当に価値のあるサービスをリリースしたいという思いがありました。

 

OPEN前に数か月時間があったこともあり、恐らく日本中のどこの飲食店よりもWEBサービスに関する打ち合わせ&説明を受けてきましたが…とにかく使い辛いものばかりで驚きました。

 

今使わせていただいている幾つかのサービスに関しても、我ながら本来の魅力の半分も使えていないなと実感しています。

 

単純に僕が設定作業が大嫌いというのもありますが、WEBの仕事をしている僕が使うのに一苦労(というか使いこなせない)するサービスを他の飲食店の方、特に年配の方の飲食店で使えるわけないじゃないかと。

 

とにかくお店を軌道に乗せて、そこで「こうすればもっと助かるのに」という課題を何年か掛けて蓄積して開発していきたい&パッケージ化して世界で販売したいという、随分先の目標としての考えてましたが…怒りでモチベーションが沸いてきました。

 

ただ、会社としての規模や余裕はもちろん、まだまだ僕自身がその目標の為に動くには能力が不足しすぎていることも実感したので、最近はWEBのほうのスキルアップも力を入れるようになっています。

 

お店をやってみたメンタル面

お店をやってみたメンタル面

息抜きのつもり書き始めたらかなり長文になってしまっていますが…すごく大事なメンタル面のことを最後に。

 

意外と軽視されやすい経営者のメンタル面ですが、実際はそこを理由に廃業する人もとても多いです。実際に飲食店を開業した知人のなかにも数人います。

 

で、まだ3カ月半ですが…「思ってたよりすごく楽しかった」です。

 

イメージが悪すぎたのかもしれませんが、OPEN一年前くらいはそれまでの「充実したライフスタイルを失う」というのが本当に嫌でした。お店をやりたくなくて涙が出て来る日もありました。

 

給料は3分の1になり、労働時間は3倍という笑ってしまうような変化ですが、自分が学生の頃にぼんやり抱いたものが形になって、そこにいるのだから「仕事している」という感覚というより「やりたかったことやっている」だけなので、労働時間という感覚はないし、収入に関してもそもそも使う機会ないから全く生活は困らないです。

 

もちろん、3年後も今の報酬だったら将来を考えますが今のところは良いかと(役員報酬なので売り上げに関係なく一年間固定です)

 

でも、今はそう思えるのも沢山のお客さんと仲間に支えてもらえたからだなと実感します。

 

OPEN前はバタバタでとても疲れ果てていたけど、それは肉体的なことではなくて「お店をOPENしてやっていけるだろうか、蒲田でグルメバーガーは受け入れられるのだろうか、お客さんは来てくれるのだろうか」という自信がなかったからこそのメンタルからくるものだったと思います。

 

もっとワクワクしたい

超忙しく思われがちというか想像してたけど、実は労働時間的には大したボリュームではないんですよね。

 

朝は11:30にお店に着いて、24:30くらいにお店を出るとして、お店にいるのは13時間だけで、それが週六日と計算すると13時間×25日=325時間だけ。

 

もちろんそれ以外の時間もブラシュアップするために考えるし、店舗が休みの日や帰宅後はWEB事業のほうをガッツリやるわけだけど、週一でやるくらいなら良い気分転換。

 

何となくお店をOPENしたら寝る時間もないというか、それくらい頑張らなくては成り立たないものという印象だったからビビってたけど、思ってたより余裕というか、どこにでもいるブラック企業のサラリーマンくらいなものでした。

 

でも本当にただただ楽しいというか幸せな毎日だなあということに気付いてしまい、ドMな僕としては逆にふわふわしてきてしまったように感じたのがお店が落ち着き始めた2月中旬くらい。

 

お店の流れも出来てきて、お客さんも増え続けて、バイトの子たちも増えてきて、社員の入社も決まって、課題はまだまだ沢山あるけれど「一個づつ整理して改善するだけ」というところまで見えてきたら同時に気持ちも落ち着いてしまいました。

 

そんなこんなで3月からはお店には一度も立たずに、助成金の申請や、WEB施策のチューニング、今後への種まきなどを行ってきました。

 

そして4月からはAIやIoTを活用した飲食店作りという他社のプロジェクトを請け負います。

 

AIもIoTも全く経験はないけど、だからこそ死ぬ気でレベルアップするしか生き残れない。そんな環境を望んでいたのだなと。お店をOPENするということはそういう環境に自分を置けると思っていたけれども、このままお店の運営に尽力しているだけでは血反吐を吐きながら気を失うまで頑張る…というイメージが持てないなと。

 

現実的なコロナ問題

WEB・IT業界での経験を活かした「店舗作り」というのがやりたいことの一つだったけど実現するには会社の規模も資金力も、僕自身のスキルも足りない状況で、最先端の技術の中で実績を積みながら資産も増やすというのは、この会社にとってベストな時期だろうと考えました。

 

そして、今週末は不要不急の外出を控えるようにと都知事からの要請が発表されるなどもあり、ここ数日は、徐々に当店でもコロナの影響を感じるようになってきました。

 

 結果論ですが、これからどのようになっていくのか分からないという世界全体が混乱しているタイミングで、IT事業という確実なマネタイズのポイントを用意できたのは、弊社のような零細企業にとっては不幸中の幸いかもしれません。 

 

お店のほうは徐々にですが形も固まってきて、アルバイトも増えて、4月からは社員も増えて…という中で夏頃には2店舗目やキッチンカーなど新しいことに挑戦していきたいと考えていましたが、まずはコロナがどうなっていくか…。終息したとしてもその後の経済活動に大きな影響を与えることになるのは間違いありません。

 

皮肉にも先月までと比べて良い物件が出回り始めているけれど、同時に難しいタイミングとなってしまいました。

 

どちらにしても2店舗目を始めるには従業員の質を上げていくことがマストで、コロナ問題がどうこうは関係なく弊社の課題は変わりません。

 

とにかく今は人によっては大変な状況の中で、自分たちはなにが出来るのかを考えながら地元の人にとって少しでも価値のあるものを提供できるよう頑張りたいと思います。

蒲田・蓮沼でハンバーガー屋を開店して1か月!経過と課題!

ついにOPENしました!

ついにOPENしました!

明けましておめでとうございます!

 

2019年12/01のことですが無事にKAKUMEI Buerger&CaféをOPEN致しました!

2019年4月にOPENする予定で始めたこのブログも気付けば最初の記事から1年以上経っています。

 

本当に「やっと」OPENしたという感じです。

 

OPEN前後の2週間くらいは本当にバタバタしていました。

 

プレオープン時にはや友人や取引先の方が照明やテーブル、椅子などの家具を組み立ててくれたり壁を塗ってくれたり…。

それでもOPEN前日にも関わらず壁は塗り終わっていないし、2階は倉庫状態…。

POSレジは届かないし、看板もないし、食器も足りていないし、更にはメニュー表も出来ていない…。

何ならOPEN数十分前にも、友人に車を出してもらいソファを買いに行ってました…。

 

結局OPENまでに済ませたかったことの半分も出来ないまま当日を迎えることになるわけですが…

 

 

開店初日のこと

開店初日のこと

近所の方々にチラシも配れていない状態だったので、そんなに来ないだろうと思っていたのですが、有難いことに開店時間から多くの方に来ていただくことが出来ました。

 

開店初日の12/01が日曜日だったこともあり、開店時間の11:30から15:00過ぎまで満席続きでした。

 

しかし意外とバタバタでひっちゃかめっちゃか…という感じではなく、マイペースに丁寧に対応していこうという気持ちであっという間に時間が過ぎていきました。

 

お客さんで来てくれていた前職の後輩が皿洗いをしてくれたり、友人たちが気を遣って一般のお客さんを先に案内させてくれたりと周りの方々に助けていただきながらのオープン初日でした。

 

ほとんど人通りのない通りですが、OPEN一か月前にサイトを公開していたこと、Googleマイビジネスの設定をしていたことなどもあり認知していただけていたようです。(とは言っても来てくれたお客様の半数は友人・知人でしたが!)

 

 

開店2日目以降について

さて、開店初日は日曜日だったこともあり大盛況で終えましたが2日目以降についてです。

 

初の平日営業でどうなるやらと…しかも生憎の雨日和。

 

ランチは2組&テイクアウトで2組と…なかなか厳しい平日ランチでした。

夜もお客様も3組のみでした。

 

しかし翌日からは「気になっていた」という近くの会社で働いているOLさんたちが来てくれるようになりました。

 

そして来てくれたOLさんたちが、チラシを持ち帰り同僚の方々におすすめしてくれて口コミで徐々に広まっていき、2週間目にはランチタイムは満席になるようになりました。

 

仲良くなったお客さんの中にはチラシを会社に貼ってくれたり、蒲田で有名な老舗バーの店長さんはお店にフライヤーを置いてくれていたり、その他にも人気レストラン、美容関係のお店、タピオカ屋さん等がフライヤーを置いてくれていたりと皆さん温かい方ばかりです。

 

蒲田は悪いイメージを持たれることも多いですが(個人的にはそこが好きです)、ちょっと柄が悪いだけで温かい方が多い街です。

 

また、Facebook大田区コミュニティや5ちゃんねる経由で認知してきてくれた方も多く、予想外のところでの広がりなども感じることが出来てWEBマーケの経験だけでは想像できなかったキッカケが沢山あることを思い知りました。

 

改めて、来てくれた方々の生の口コミに勝るものはないなあと思います。

 

 

ランチタイム以降にお店作りを着々と

ランチタイム以降にお店作りを着々と

 

毎日満席とはいきませんが、お昼にはとても多くの方々が来てくれるようになりましたが、夜は弱いままで15時以降は閉店の23:30まで2-3組しかお客様が来ないなんて日も…。

 

その分、夕方以降は打ち合わせの予定を入れたり、ソファやテーブル、食器類など準備できていなかった備品を買って組み立てたり、階段に手摺を付けたりとお店作りを進めていきました。

 

また、お店を始めてみて冷蔵庫と冷凍庫の量が足りないやんかっ!ということで急遽購入などもありましたが、とにかくお店が狭いので何を購入するにしても数センチのサイズ感を意識しなければいけなくて本当に難しい…。

 

昨日も棚を付けたり、レジテーブルを作ったりと今現在もまだまだ改良中です!

 

今週末にはストック棚と追加の手摺が届く予定でなんとか今月中にはある程度イメージしていた形になるかなといったところです。

 

 

夜が弱すぎる問題

夜が弱すぎる問題

さて、そんなこんなでお店作りもまだまだ途中ですが夜の改善は急務です。

 

ハンバーガー屋さんは夜が弱いということは昔から聞いてはいましたが、想像以上です。

 

僕はむしろハンバーガーは夜に食べたくなるので、どうしてハンバーガー屋さんはどこも閉店時間が早いんだろうと思っていましたが、なんだかわかる気がしてきました。

 

うちのお店は2階席があり、10人程度座れる座敷席があるので、2階席貸切などで飲み会などに使っていただけたりもするのでそういった日は良いのですが、もっと訴求していかなくてはいけないなと感じます。

 

お店の立地としてもスナック通りにあり、基本的にスナックの常連さんたちしか通らないなかなかクレイジーな通り沿いです。

 

駅から5分程度の立地ではありますが飲食店街からは外れているので、歩いている方の目について「ここ入ろうか」となる場所ではありません。

 

レストランという業態の中ではお酒の種類もかなり多い方ですし、のんびりできる空間ではありますが夜に使ってもらえるだけの価値とイメージを見せていく改善が必要です。

 

夜はゆったり営業しているのでその分、客さんとお話することが出来るので少しづつですが夜の常連さんも増えてきました。

 

今後も施策と同時に目の前のお客さんを大切にしていければと思います。

 

 

ウーバーイーツの開始

とは言え、夜が暇すぎるなということで12/24からウーバーイーツを始めました。

 

本当はもっと落ち着いてから始めようと思っていたのですが、年末年始は大きな需要がありそうに感じたので、ウーバーイーツの運営に急いでもらい急遽始めました。

 

それで解決ということではありませんが、ある程度は夜の売り上げも安定するので助かります。

 

でもやっぱり、ハンバーガーは出来立てが一番だよなあと。

 

テイクアウトで買って帰ってくれる常連さんたちも店内で食べるほうが全然美味しいと言ってくれるので、テイクアウトやデリバリーでも質を維持できるような改善は非常に重要になります。

 

 

土日祝日の営業について

土日祝日の営業について

土日の営業に関しては基本的には常にお昼から満席になり、最近では並んでくださる方もいますがタイミングによっては30分以上お待たせしてしまうこともあるので、提供スピードについての改善もしていけたらなと考えております。

 

うちは「とにかく早く!」というお店ではありませんが、「少しでも多くの方に楽しんでもらえるように」とは考えています。

 

土日は特にお子様連れのファミリー層が多く来てくれるので、思う存分ゆっくりしてもらいたい!矛盾しているようですが、お子様連れだと席についてからの待ち時間も気を遣ってしまいがちなので…少しでも早く出来るに越したことはないかなと。

 

キッチンもドリンクスペースも狭い中でどう改善していくか。

 

メニューを絞るなどいろいろな案はありますが、まずはお店のオペレーションを整える。

 

例えば2階席はセルフオーダーシステムの機材は揃っているが、まだ導入はしていません。

 

また、下書きのまま使っているMENU表も改善していく。

 

うちのお店は食べ方のスタイルを選んだり、ペーストを選んだり、サイドメニューを選んだりと選択肢が多い分、分かり易くなければお客さんにとって選択自体が負担になるので、もっと分かり易く感覚的に楽しく選んでもらえるようにしていきたい。

 

セルフオーダーシステムの導入とMENU表の改善により、注文を通してのお店への理解向上とストレスの軽減を図ることが出来て、お店としてもサービスに割けるリソースは大きく改善します。

 

今までMENU表の見方や注文方法に対する説明時間に大きな時間がかかっており、それは会話のきっかけやお客さんの雰囲気を理解するために大切な時間でしたが、その時間をもっとほかの会話に使えたり、忙しい時間帯も誰が対応していても正確な情報を伝えられるようにすることはマストだなと。

 

なんなら待ってもらっている間に楽しく過ごしてもらえれば、提供スピードを上げるよりも価値のある店舗と言えるかもしれません。

 

 

これからの展望と課題について

これからについて

 

そんなこんなで改善点だらけですが、バタバタの中で少しづつ形になってきているという状況です。まずは前述の改善点を今月中にしっかりとクリアするために昼も夜もアルバイトのシフトを増やしまくっています。

 

夜に使ってもらえるだけの価値とイメージを見せていく改善

テイクアウトやデリバリーでも質を維持できるような改善

セルフオーダーシステムの導入とMENU表の改善

 

とりあえずは1か月目は事業計画の2倍以上の売り上げにより、初月から黒字化という目標は達成できました。

 

その他にも、お客さんと飲みに行ったり、雑誌の取材(2月発売)を受けたり、近所のお母さんたちがママ会を開いてくれたりとOPEN前に思い描いていた小さな目標は一つづつクリアできているなと感じます。

 

そして今は何人かのアルバイトの子に助けられていますが、3月からは社員が入社する予定で、夏頃を目標にビール会社と共同で2店舗目のOPEN計画を進めていきます。

 

未来に向かってのワクワクもありますが、そんなことより営業してまだ1カ月!!

 

ただでさえ12月ということもありますし、開店初月はOPENバブルとも言われるように友人や、好奇心旺盛な方が多く来ていただけるボーナスステージでもあるので、データは大して参考にもならないでしょう。

 

まだまだ蒲田蓮沼という近隣エリアでもKAKUMEI Buerger&Caféを知らない方はとても多いです。

 

これからどれだけこの街の中で意味のある存在に、そして愛される存在になれるか。

 

そして未来(次の展開)に向けて最低限必要なのは、システム化とそのシステムを改善し続けられるスタンスを定着させること、そして、単純にもっと美味しいものを提供できるようになること

 

正直、赤字になることがあっても普通にWEB事業の方で稼ぐので倒産どうこうと焦る必要もないですし、人件費も身内のみで、助成金のおかげで固定費は3万円の賃料くらい。

 

WEB事業と並行することに対して自分なりに葛藤もありましたが、経営面が安定しているということは冷静に必要なことを見つめる為にとても良い環境だなと思えるようになりました。

 

このお店単体の売上に拘り冷や冷やするのではなく、それよりも、この街で自分が何をやるべきなのかを想像することが出来るのか、そしてそれに対して向上心を持って挑めるのか、それは市場のニーズを明確に見定められているものなのか…ということを意識していけるかが今後のKAKUMEI Buerger&Caféにとって最重要事項なのだと理解し始めました。

 

空間を持つビジネスというのは、WEB事業とは異なることばかりで本当に勉強になります。

 

そして飲食業で得られる発見や経験はWEB事業にも還元出来て、それによるレベルアップは飲食の方でもまた活かせて…と良いリズムで伸びていければとポジティブに捉えています。

 

長くなりましたが1か月で感じたことを纏めてみました。

本年も何卒宜しくお願い致します!!!!!!!!!!

 

 

今週のお題「2020年の抱負」 

この街の中で意味のある存在に、そして愛される存在になる

ついにKAKUMEI Burger&CaféがOPENします!(ここ4か月のこと)

ハンバーガー屋開業に向けてのここ最近のこと

4か月ぶりのブログになってしまいました…。

この4か月こそブログで発信するべき時期だろう…!と思うのですがバタバタしているうちにあっという間に明々後日にはOPENです。

 

ここ数か月は物件の壁を塗ったり、機材や家具を揃えたり導入するサービスの選定など思っていたよりバタバタでした…(夏頃余裕こいてたツケですが)

 

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KAKUMEIburger_内装工事

KAKUMEIburger_内装工事

 

↑こんな感じで少しづつ形になってきました!

 

なかなかハードなDIYでしたが友人たちの力もありなんとか形になりましたが、内装業者の間に入っていたプランナーのミスなどもあり工事が完了したのが今週頭!

 

内装引き渡し前でしたが、一通り必須項目が終わり次第で早速保健所の審査を通して当日(11/25~11/26)にはプレオープンで多くの方に来ていただき素敵な時間を過ごせました。

 

そんなわけで前回のブログで商店街活性化の助成金申請のためにOPENを11月まで遅らせますと書いていましたが…結局12月になってしまいました!!

 

hamburger-ojisan.hatenablog.com

 

その助成金については無事採択され2年間の賃料の2/3と工事費の一部(250万円)などが対象ということになり一安心(本当に良かった…)ですが、助成金準備のためにOPENをずらしたうえに、助成金が支払われるのが数か月先なのでお金がありません…。

 

※本当に得るものが多かったため商店街起業の助成金を通過する経験談はまた後日落ち着いたら書きます!

※他にも壁塗りや狭い物件の機材の配置とか書きたいこと沢山あります!

 

クラウドファンディングのご支援お願い致します

 

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そのため一昨日からクラウドファンディングを開催しています。

 

今現在は、目標額を低めに設定しているので51%となっていますが、これからどうなるやら…。

 

支援するよと言っていた僕らの友人たちは今のところ誰も支援してくれず(笑)、まだ見ぬお客様の方々からの期待に応えるべく頑張っております!

 

このブログを読んでいただいている方々の中で支援してあげよう!と思っていただけたら是非お願い致します!

www.makuake.com

 

OPENは12/01ですが、サイトやGoogleマイビジネスなどを公開している為か、ここ数日ご予約のお電話を頂くことが多いのですが、準備中の為お断りするしかなく心苦しい日々でした。

 

しかし、今晩はプレオープンを開催していたため、突然いらっしゃったお客様にも商品を提供出来たりと予約以外のサプライズもあり刺激的な毎日です。

 

明日がラストのプレオープンで、明後日には開店ということでまだまだ二階の準備も片付いてはいませんがとりあえず1階は形になってきたので少しづつ営業していきます。

 

散々○○月OPENと謳ってきては延期してましたが「やっと」です。笑

延期してきた分、味も内装もサービスも自信をもって提供できるようにはなりました。

 

皆様と会えることを楽しみにお待ちしております!