飲食店の開業資金はいくら必要?
飲食店の開業資金について
さて、今回は飲食店の開業に必要なお金の話についてです。
「将来飲食店をやりたい!」という方はとても多いですし、継続することは難しいが始めやすいビジネスとも言われています。
ただ、店舗を構えてのビジネスとなると土地が必要なんですよね。それはイコール固定費が負担になるとも言えます。
PC一台あれば仕事が出来る業界にいると、余計にその固定費が重く感じてしまいます。
そのほか、物件の施工費や、調理器具、販促費、運転資金なんかを含めると、小規模のお店でも700万円~1200万円ほどは必要だと言われています。
特別な資格やスキルが不要で始められるという意味ではその通りかもしれませんが、実際に始めようとお金のことを考えると、全然始めやすいビジネスだと思わないんだけどなあ…笑
飲食店を経営している人の話で、よくイメージするのは10年くらい飲食店で修業してお金を貯めて…といった感じでしょうか?
実際に僕の周りにもいますし珍しいケースではないのかもしれません。
ただ、飲食店で修業しながらお金を貯めるのって現実的にすごく大変だろうなあ
と思ってしまいます。
平均賃金も低い業界ですから、頑張って毎月10万円貯めても年間120万円で、それを10年続けて1200万円です。とてもすごいことだなあと思います。
自分たちの計画では800万円だが…
僕たちは1年間で200万円を貯めて二人で400万円、日本政策金融公庫からの借り入れも400万円で計800万円でのスタートを考えています。
まあ、始めること自体は十分できますが…前述のように一般的には700万円~1200万円と言われていることを考えると心許なくも思います。
700万円~1200万円というのは様々な業態での飲食店開業の目安なので、もちろんその金額がないといけないわけではありません。
小さなバーや立ち飲み屋、テイクアウトメインのお店なんかだと100万円くらいで始めてしまえる人もいるくらいです。
ハンバーガーということでキッチンの広さや調理器具に関しては準備が少ない方ですし、スケルトンからの施工ではなく金額の抑えられる居ぬき物件で探しています。
また、HPやWEBマーケティング、メニューのデザインなどは自分達で出来るので他のお店の開業時よりは抑えられるでしょう。
開業資金の内訳
ざっくりですが、内訳を書いてみます。
・物件取得費 20万円(一か月の賃料)×10(保証金・礼金・手数料)=200万円
・造作譲渡費150万円
・厨房器具50万円
・販促費30万円
・備品30万円
・看板施工費40万円
計500万円
…と計算すると、運転資金が200万円しかないんですね。
2-3か月分の運転資金という計算になります。
すぐに軌道に乗るお店は少ないため、6か月分くらいは用意しておきなさいということだけど全然足りない。
改めて融資について
日本政策金融公庫からの資金調達のみを考えていますが、自己資本比率は20-50%くらいは必要だと言われています。なので、単純にもう400万円借り入れること自体は周りの人の経験を聞いている限り可能でしょう。
しかし、大きな額を借りれるにしても月々の返済計画や廃業時のリスクを考えると、大きな額は借りたくないのが実情です。
開業前から受けれる助成金もあるみたいですが、出て来るかどうかは不明で、こちらでコントロールできない領域です。メジャーな創業補助金は店舗運営が始まってから受けれる制度です。もちろん、必ず審査を通過するとも限りません。
助成金支援業をしている知人に相談していますが、基本的にはあくまで+αの制度として考えた方がいいでしょう。
また、飲食店に特化したクラウドファンディングなども視野に入れていますし、専門家のアドバイスをもらって判断しようとは思いますが、それも最初から頼ることはできないわけです。
ということで
もう半年貯金すれば…という言葉はよく頂きますし、自分でもそれが無難だと思います。
今年独立したこともあり、今なら半年でそれなりの貯金は可能だしもっと余裕があったほうがいいのか、出来る自信があるなら成長できる状況にどんどん飛び込んでいくべきか…
僕にしても北見にしても、自分の会社でなくともまだまだ成長の余地は十分にありますし、もう一年修業をするなかで、計画やコンセプトをブラッシュアップは出来るでしょう。
無謀な挑戦をしたいとは思いません。運転資金が3か月で不安と言っても、すぐに軌道に乗りそうにないと判断したらITの仕事に比重を置きながら、お店は北見にメインで動いてもらうなどすれば、問題ない話でもあります。
ただ、同時に100%の準備なんか言っているより熱のあるうちに動き出すべきだ、とも成功している経営者ほど言います。準備を疎かにしてはいけませんが、準備はあくまで準備というのもまた事実。
準備に自信があるのならば、エネルギッシュに動き出せるタイミングが動くべき時なのでしょうが、バランスが難しいと思う今日この頃。
なぜ、起業するのか(僕の欲望)
なぜ、起業するのかという動機やモチベーションについて
最近よく考えること。
「なぜ、起業するのか」
案外、誰も聞いてくれない話題だなと思います。
IT業界で働いている僕が「ハンバーガー屋を始めます」というと返ってくるのは…
「どんなことやりたいの?」
「なんで飲食業?」
「どこでやるの?」
という質問が多いです。
まあ、既に独立してフリーランスで働いているわけで「どうして起業するの?」という質問はおかしな話なのかもしれないですけど、世間一般的にも起業する人に対して意外と聞かない質問なのかなと。僕も周りの経営者にあまり聞いたことがないように思います。
「なぜ」ではなくて「なにで」に関心が行くのは自然だとも思いますが、事業を始める側には「なにで」はもちろんですが、その根幹にある「なぜ」もとても大切だなと。
そして、それが厳しい環境で自分を奮い立たせて、支えになるのかなと。
「なぜ」が不明確だとモチベーションが上がらないということを日々実感しています。
今の環境に満足しているし、お金も十分に稼いでプライベートも楽しく過ごせている。
起業することによって成し遂げられる「やりたいこと」はたくさんあるし、不安は持ちながらも、やれる自信もあります。
でも、「なぜ」と考えると…なんだか曖昧になってしまっていないかなと。
キッカケについては以前にブログで書きました。
hamburger-ojisan.hatenablog.com
今回はキッカケではなくて、今の「なぜ」について。
シンプルに「やりたいこと」=「なぜ」でいいのかなと思いますが、もうちょっと深いところというか「欲望」の部分を見つめ直したいと思います。
みなさんの「なぜ」を調べてみた
とういうことで、起業家の皆さんどんな「なぜ」で動き出しているのかググってみたら下記のような動機が一般的(?)なのかなと。
・自由に働きたい!
・大金を稼ぎたい!
・サラリーマン生活に疲れた!
・夢だったから!
あくまでサイトで調べただけで実際は人それぞれ、簡単に一言では言い切れない色々な理由があると思います。
で、自分に当てはめてみると…
自由に働きたい!→今も結構自由。ハンバーガー屋を始めてからのほうが労働時間や緊張感は増えるわけで、自由は減る気がします。
大金を稼ぎたい!→あまりこういう欲はなくて今の収入で十分すぎると感じています。ハンバーガー屋を始めれば今よりガクッと年収は下がると思います。半分減るくらいなら生活に余裕があるのでいいけど三分の一、四分の一以下が濃厚で借金もするわけです…。そもそも大金が欲しいなら飲食よりもITのほうが可能性はあるだろうと思います。
サラリーマン生活に疲れた!→これはあるかもですが、店舗経営となると一人で完結できるわけではないので余計に気を遣うのかなと。
・夢だったから!→これは一つのきっかけです。でも今は夢だったからという感じではないなーと。もう、そんなキラキラした勢いは残念ながら通り越してしまったように感じます。
僕は何故ハンバーガー屋を始めたいのだろうかという欲望について
最近は「社会起業家」という言葉が広まっているように、上記の理由以外に社会問題に対するアプローチとしての起業も増えてきています。
社会変革(英: Social change)の担い手(チェンジメーカー)として、社会の課題を、事業により解決する人のことを言う。 社会問題を認識し、社会変革を起こすために、ベンチャー企業を創造、組織化、経営するために、起業という手法を採るものを指す。
僕がやりたいことも近いように感じます。
子供連れでも気軽に食事を楽しめる飲食店がもっとあるべきだと思うし、一人一人が食事に対しての意識や、支払うコストの意味、自らが選択していることを自覚する社会であってほしいと思っています。
また、今の飲食業界に対して「もっとおもしろいことできるじゃん」というムズムズした気持ちや、「もっとIT活かせるのに」という勿体なさなどの問題意識と、それに対する自分なりの提案も実行していきたいですし、将来的には日本を代表する飲食店として自分が生活していた国を中心に海外でも精力的にビジネスを展開したいと思っています。
事業計画書ではそういった思いや戦略も落とし込んでいるつもりです。
ただ、何はともあれ事業が存続するためには利益を上げ続けることは大前提ですから、「理想」ではあるけど、厳しい現実の中で今の幸せな生活を危険にさらすような「なぜ」にまで昇華できていないことが僕の問題のように感じます。
こういった「理想」や「やりたいこと」も今後書いていきたいと思いますが、今回はもっと根底の部分に目を向けたいと思ってしまう。
欲望のようなものがあるはずなんだよなと。
そうなると、刺激というか「うおおおお!!」と成長する感覚というか、前進している感や緊張感、そういうものを求めている自分がいることに気づきます。
日常が物足りないと言えるほど仕事に余裕があるわけではなくて、今の仕事でもスキル的にも経験的にも、まだまだで勉強の毎日で厳しいことも多い。お仕事を貰えているだけでとても感謝しています。
ただ、どこかでITの仕事の中でも「ハンバーガー屋」を意識しているんですよね。
これはずっとそうでした。サラリーマン時代も、独立してからのこの半年も。
ハンバーガー屋を意識し始めた頃からITを活かしたお店の経営をしたいと考えていたので、それはある意味で当然でのように感じます。
ただ…
もう、100%集中したいなと。
どこかで他のことを意識しながらの成長ではなくて、ガッツリ疲弊しながら、「あ、でも俺今凄い伸びてる!!!」って笑っちゃうような感覚に浸りたい。
家を飛び出して社会人をやりながら大学に通い始めた大学生の頃、全く英語を話せない中カナダでの生活を始めた頃、倒産寸前の会社で毎日慌ただしく働いていた頃…
精神的にも肉体的にも厳しかったけど、壁を超える度に見えてくる世界が広がっていって、とても充実していました。
いや、充実という言葉ではしっくりこないんですけど、何て言うんだろう。
たまんねえなあ!!!!って感覚。笑
それがずっと続いていたら身体を壊してしまったり精神的に余裕がなくなってしまい周りに迷惑をかけてしまうので要注意なんですけど、新たなビジネスを軌道に乗せるのはどうしたってそういう時期はあるよねと思うわけです。
で、僕はそれを自分のハンバーガー屋の成長とともに感じたい。
誰かの会社ではなくて、自分の会社でその疲弊と成長を共にしたい。
うん、やりたいことや会社の理念とかとは別の、もっと欲望的なところを探ってみるとそういうことなんだろうなと。
企業として、一人の社会人として求めるものはあるけれど、そういうものをいったんどかして「なぜ」を考えてみると、けっこう少年ぽい欲望があるみたいです。
ただ、それが冒頭で書いた「厳しい環境で自分を奮い立たせて、支えになる」というものになるのかというと疑問が残ります。
「やりたいこと」や「理想の社会」なのか、将又全く別のものなのか分からないですけど、人生をかけるに値する動機のようなものを開店までに見出せたらと思います。
まあ、人生をかけるに…なんて肩に力を入れてないほうが上手くいくことも多いですから、追い詰めすぎは逆効果かもしれませんが…。
最近の活動:ハンバーガー試食会
ハンバーガー屋オープン前の試食会について
さて、先週に引き続き最近の活動について書いていきます。
今回は隔週で自宅のバルコニーで開催しているハンバーガーの試食会について。
今年の夏くらいから初めて、これまで7回開催し、今週末が8回目となります。
毎回約10人ほどの人が集まって、バルコニーで飲みながら試食会を開催しています。
友達を中心に友達の友達などが来てくれたりと交流の輪も広がり、プライベートの側面でも充実した会になっています。
きっかけは、以前にセミナーで大人気の担々麺屋さんのオーナーが、開業前に何十回も試食会を重ねて味を作っていった…という話を聞いて感銘を受けたことからでした。
仕事で料理を毎日作っているとか、料理が好きでよく振舞っているなんて話はよく聞きますが、試食会のデータをエクセルに落とし込んで研究を重ねたという話がとてもビジネス的で素敵だと思いました。
それは多くの業界で基本的なことであるように、自分の本業であるWEB業界でも普段、仕事で行っていることに通ずる商品・サービスの改善方法であり、重要性を重く受け止めることが出来たため、セミナー後すぐに開催を決めたのを覚えています。
ここからはそんな試食会を開催する目的と現状の課題をまとめてみます。
目的1:ハンバーガーを作る機会を増やすこと
スタート時点の目的としては、まずは「ハンバーガーを作る機会を増やすこと」でした。
ハンバーガー屋を始めるんだから、そりゃ毎日でもハンバーガーを作るべきだと思います。
でも、意外と普段の生活では作らないものなんですよね。
というのも、色々な素材を用意しなくてはいけないわけで、必要な具材が多い料理って自分用に一つ作るという意味では不便なんですよね。バンズも専門店から取り寄せたりしますし、原価も決して安くないので。(とは二日に一回くらいは作るべきだと思っています)
では、なぜ作らないのか。
上記の理由から、仕事終わりで疲れて帰ってきての作業がめんどくさいというのも大きいですが…
相方の北見君としては、これまで実家暮らしだったので自炊する習慣がそもそもないし何をすればいいか分からないという状況。
そして、僕に関して言えば「大丈夫」という余裕が大きかったりします。
これまで日本や海外で2-3年ほどキッチン経験もありますし、カナダでは毎日作っていたし、昔から自炊が多かったので、ハンバーガーは普通に作れてしまうわけです。
調理工程に特別な作業がなければ、おいしいハンバーガーを食べた時に自然とレシピが浮かんできて「ああ、こういうことね」と満足してしまう。
昔はそれを実践して「やっぱり!さらにこうしたほうが自分は好きかな…」なんてアレンジするのが楽しかったものの年々そういうモチベーションがなくなってしまう。
大枠だけ決めておけば、あとは実際に設備を整えて、食材を吟味するような、開店前の準備期間の数週間の時期にまとめればいい…メニューの増減は開店後に調整していくので問題ないというオーナーも周りにいます。
舐めているように思う人もいるかもしれませんが、ある程度経験と自信があるのならば、それはとても効率がいいのかもしれないし、実際そういう飲食店の開業者は多いです。(バタバタしていてそんなに時間が作れないままオープンしてさらにバタバタ…という方も多いようにも思いますが)
ただ、やっぱり実際に作っていく中で見えてくるギャップや、面白さ、余裕がある時だからこそ広がる想像力というのもあるわけで作らなきゃなと。
では、試食会を定期的に開催するようになりハンバーガーを作る機会が増えたのか…?
答えは、全く増えていません。
試食会が行われる月に二回と、試食会の具材が残っている次の日くらいです。
それでも、北見君が料理に抵抗がなくなってきたことや、日々試食会を意識していることは前進。ただ、やはりもっと日常化するために今後は毎週決まった数のバンズを仕入れるようにしようと思います。
目的2:他人に食べてもらうという感覚に慣れる
試食会を始めるにあたり「他人に食べてもらう」という意識を持つだけで、客観的に考えるようになるのでとても意味のある料理になると思います。
週に2-3日くらいは自炊をしていますが、自分用に食事を作るときと他人にも食べてもらう時では計算の仕方が変わります。
この人は普段こういう味付けを好きだというから味付けを少し変えようとか、自分の味は濃いめになりがちだけどもう少し落としてみよう。。。とか。
自分の好きな味でなく相手に喜んでもらう味を意識するという意味でとても分かりやすい機会になっていると思います。
目的3:フィードバックをもらう
これまでの二つの目的は環境作りや、モチベーション的な意味合いが強かったですが、ここからはマーケティング的な目的になります。
食べた感想をいただき、改善をしていくという作業。
毎回、おいしいと言ってもらえているし、多くの人が「これまで食べたハンバーガーで一番おいしかった」と言ってくれているけれど、前述の人気担々麺屋さんのようにデータを活用した分析には、まだまだなっていません。
食べやすい・しつこくない・野菜のうまみが活きている・お肉の厚みがちょうどいい、バンズがおいしい、胡椒のパンチとクリームのコクのバランスがいい…などなど。
参加してくれている方々は評論家ではないので、自然と思ったことを言ってくれますが具体性を求めるのは難しいに決まっている…。
情報が欲しい側が、情報を引き出せるように準備をしなくてはいけない。
「コクがある」という言葉一つにしても、ニュアンスは十人十色です。
次回からはアンケートシートを作って細かく分析をしていこうと考えています。
目的4:多くの人に自分のやりたいことを知ってもらう
自分のやりたいことを発信するという感覚が薄れているなと思う今日この頃。
でも、その重要性もメリットも感じて生きてきたはずでした。
こういう仕事がした、出世したい、 独立したい…いつも周りの人にストレートに伝えてきたから当然のように形になっていたと思います。
それこそ、カナダでハンバーガーを提供していたキッカケも、僕が「いつかハンバーガー屋をやりたい」といろいろな人に話しているうちに自然と形になりました。
年を重ねるごとに「自分はこうなりたい!」ということを発現するよりも、頭で考えて逆算してアプローチをするようにシフトしてきました。
それは自然なことだとも思いますが、同時に「発信すること」による大きなパワーも大切だなと。
発信することにより多くの人に助けてもらえて今があるのだから、その姿勢を大切にしながら、今後は自分も誰かの目標の力になれるよう意識していこうと思えています。
今後の課題
そんな感じで、今回はハンバーガー試食会についてでした。
今回のブログで課題とあげた下記二点に関しては今週末から実行に移ります。
・バンズの毎週定期購入
・アンケート用紙の充実化
まだまだ改善の余地は多く残っていますし、もっと自分のビジネスにとって価値のあるものにすると同時に、来てくれる方々にとっても魅力的なものにブラッシュアップしていきたいと考えています。
いつも来てくれる方々、本当にありがとうございます!
そして、もしこのブログで活動を知り興味を持ってくれる方がいたらお気軽に参加して下さい!ハジメマシテの方も毎回半数ほどいるので大歓迎です🍔
最近の活動:開業に向けての毎週のミーティング
ハンバーガー屋開業に向けての生活について
水曜日の夜に、こんばんは。
前回、自己紹介も含めてこれまでのことをざっくりと書いてみました。
hamburger-ojisan.hatenablog.com
今回は、「で、最近どうしているのよ?」について。
うーんと、何をしているんだろう…。
簡潔にまとめると、1年ほど前から一緒にハンバーガー屋を始める予定の高校時代からの友人(北見君)と二人で蒲田のレトロなアパートに住んでいます。(築40年以上)
北見君とは生活の時間帯が違うので普段は会うことも少ないですが、毎週水曜日はミーティング日と決めて、情報交換や人気店の視察などを行っています。
そんなわけで毎週水曜日はブログも更新することを目標にしていますので、読者登録などお願いします!
また、隔週で試食会を開催し、いろいろな人に提供したハンバーガーについて意見を貰ったり、普段の生活のなかでのハンバーガーの立ち位置や外食事情なんかを調査しています。
ただ、高校時代からの友達ということもあり、ビジネスモードのスイッチが入らずダラダラしてしまうことも多いのが今の課題でもあります。
今回は、普段の生活から、毎週のミーティングや隔週の試食会など日々の活動について簡単に書いていきます。
何故、二人で住み始めることになったのか
29歳(もうすぐ30歳)のおじさんが二人で住むなんて、少しやばいと思われてしまうかもしれないけど決して付き合っているとかではないです。
忘れもしません。去年の七夕の日、僕は離婚をしました。
一人で住むにはあまりに広すぎたので、引っ越そう!ということになりました。
丁度その数か月前から「一緒にハンバーガーでもやるか!」という話になっていた北見君から「そろそろ一緒に住もうか」という謎のお誘いを受けて自然と…。
もともと中野でシェアハウスを作ったり、吉祥寺で友人とルームシェアしていたり、海外でもシェアハウスに住んだりと、誰かと住むことには抵抗がありませんでした。
というか、実家を出てから12年が経とうとしていますが思い返せば彼女との同棲や結婚生活も含めると「一人暮らし」をしたのは大学一年生の1年間だけしかないので、もう人と住んで当たり前みたいな感覚になってしまっている。
同時に一緒に住むことは、時間を共有しやすくしてコミュニケーションを深めるというポジティブな面のみでなく、物理的に距離を近くすることで見えてくるものが多いと感じたからでもありました。
これまで、何十人という人たちと生活してきた経験から、一緒に住むことで見えてくる本質的な魅力や課題が多いと感じています。
高校からの友達とはいえ、一緒に仕事をするということはそれまでの関係性では許されていたことが許されなかったり、逆にポジティブな面も見える。
遊びではない、だからこそ本気で楽しめないといけない。
お店を始めてから「こいつ無理だわ!」となったら失うものが大きすぎるし、立ち上げから軌道に乗るまでのバタバタのなかではただでさえストレスを感じる生活になるので耐性をつけておくことは大事だろう。
そりゃ、30歳になるんだし一人でのんびり暮らしていた方が楽だけど、そういうことを意識するためにも必要な時間だと思っています。
あと、家賃も折半して抑えられるしね!
毎週のミーティングについて
もともとは隔週で行っていたミーティングだが、前述の通り生活の時間帯が違うこともあり日常生活で接することは少ないので、半年ほど経ったころから毎週開催ということになった。
そんな毎週のミーティングでは何をしているのか。
事業計画書の見直しや、試作品を作ったりなど生産的に過ごすことは稀で「もう少し生産的な時間を過ごすべきだったな」と思うことは多い。
とはいえ、居酒屋で飲んで語り合う時間が必要なのも事実だとは思う。
そこら辺のバランスはやはり難しい。
生活のタイトさも、スタイルも意識も異なるわけだから「共同経営は難しい」なんて常識を嫌というほど感じさせられる。
とはいえ、もうオープンまで約半年。
いつまでもそんなことを言っていられないということで、僕がミーティングの質を管理することにし、北見には試食会を主体的に管理してもらうよう、先月から担当を分けるようにした。
普段、仕事のミーティングを議題も決めずに開催することはあるのか?
という点で考えれば、やはり議題を決めて計画的に時間を使うべきだという当たり前のことに行きつくくらいには危機感を感じ始めたのだと思う。
オープンまでの半年は事業計画書のブラッシュアップ、同業の経営者との会食、新メニューの開発、細かい作業の進捗管理など計画的に時間を使っていこうと決めています。
次回は試食会と試食会開催場所である我が家の無駄に広すぎるバルコニーを紹介します🍔
ハンバーガー屋を開業するまでのこと
ハンバーガー屋の開業までを発信していきます
はじめまして。
2019年4月に蒲田駅周辺でハンバーガー屋の開業を計画中の「ハンバーガーおじさん」です。現在29歳、もうすぐ30歳、フリーランスでWEBディレクターをしています。
諸々の設定も済んでいませんが、いつか始めようと1年が経過してしまったため、まずは自己紹介を兼ねてハンバーガー屋を開業したいと思ったキッカケとこれまでのことを綴っていきたいと思います。
お店を始めたいと思ったきっかけ
僕がハンバーガー屋を始めたいと思ったのは…
あれ?いつだったのだろう…?
高校生の頃からいつか自分のお店をやりたいとか、サラリーマンじゃなく自分でビジネスをしていきたいと考えていました。
キラキラした夢というよりは、どうせロクな大人になれないだろうというように自分をとらえていたからだと思います。
きっとサラリーマンになって会社務め出来るような「まともな大人」になんてなれないだろうし、何より、僕を疎外するこんな世界をぶっ壊してやりたい。どこか居場所が欲しい。
そんな少し暗いところから始まった夢でした。
しかし、高校を卒業してからの僕は、家族と縁を切って地元からも離れて、自立した大学生活の中で多くの人に助けてもらい、評価をしてもらい、愛してもらい、社会の中で居場所が出来た。
それでも「自分のお店を持ちたい」という思いは変わりませんでした。
あの頃の自分のように居場所がなくて死にたくて困っている人たちの立ち寄れる空間にしたい、おかしいと思ったことを変えていけるような社会の中で影響力のある人間になりたい。
今思えば、エゴまみれで自分を高く見積もっていた若者でした。
でも、優しい中二病患者だったとも思います。
大学で経営学を専攻し、個人では社会学にどっぷりハマる4年間を過ごしていたので、「将来自分でビジネスをしたい!」「社会を変えたい!」という思いは持ちつつも、まだアプローチの方法として「ハンバーガー屋」を決意していたわけではなかったと思います。
ただ、当時のレポートを見返すと「日本でのファストフードの遷移と文化」なんてものがあったので忘れているだけでその頃から、強く意識していたのかもしれません。
そんな大学4年生を終えようとした頃、僕は海外に行くことを決意していました。
ワーキングホリデービザで海外に行くことで心は高鳴っていましたが、とにかくお金がない。
それまで新聞屋で住み込みで働きながら大学に通っていた為に、飲食店でのバイト経験すらなかったので、1単位を残し計画留年をしてカフェや、ホテルなどで経験を積みました。
その頃に出会ったのが原宿の「グレートバーガー」でした。
グレートバーガーは日本でグルメバーガーを広めたパイオニアの一人だと思っています。
グルメバーガーと言えば「ブラザーズ」など18年になりますし、グレートバーガー以前から日本の市場には存在していたし話題にもなっていたそうですが、「ハンバーガー=お洒落でかわいい」という印象を市場に落とし込んだのは「グレートバーガー」なのかなと。あくまで、これは個人的な見解ですが、少なくとも僕にとってはそうでした。
そして、大学5年生を卒業と同時にワーホリビザを使ってカナダのトロントへ!
トロントを選んだ理由はハンバーガーの本場アメリカの隣国で「人種のモザイク」と言われるほど多くの人種が生活している大都市だからです。(アメリカはワーホリビザがないので)
カナダトロントでの1年間
カナダトロントでは毎日ハンバーガーを食べて生活していました。
ハンバーガーハンバーガー言いながら、浴衣で生活をしていたこともあり、現地のカナダ人たちも興味を持ってくれて、いろいろなお店に連れて行ってくれたり、流行り廃りを教えてくれました。
とある雑誌のBEST100を制覇したころでしょうか、僕はここでハンバーガー屋を始めることになりました。(今回は経緯については省きます)
といってもテイクアウトやデリバリーでの販売や、週末はイベントに呼ばれてベンダーとしてハンバーガーを提供…といった感じです。
カナダでのこの活動が僕にとって初めてのハンバーガー作りであり、試行錯誤しながら知らない人たちに自分の作ったハンバーガーを喜んでもらえた経験は、僕が「ハンバーガー屋を開業する決意」を固める大きな出来事だったと思います。
カナダハンバーガー修行からの帰国後
決して、渡航時に「ハンバーガー修行」と意気込んでいたわけではありませんが、終わってみればハンバーガー漬けの一年間でした。
あれから6年が経った今でも、カナダの友人から美味しいハンバーガーの情報が送られてくるので「僕=ハンバーガー」だったんだなあと。
さて、帰国後ですが 職業訓練校でWEBクリエイター科に半年間通いました。
ハンバーガーに対する熱い思いを育てて帰国したにも関わらず、何故WEB業界だったのか…!?
現地でビジネスをしている中で、もっとITの技術を活かした飲食店を展開できるのではないか、そんなことを考えていました。
とは言え、当時はぼんやりと「WEB=かっこいい」くらいだったと思います。
自分でサイトやフライヤーを作ったり、WEBマーケティング にも活かせるようになりたいとは思っていましたが、まあ半年間くらい職業訓練校で勉強して、半年間くらい派遣で実務経験を積めば十分だろうなんて甘く考えていました。
その後は、1年間オーストラリアでハンバーガー修行をしよう!なんて考えていたことを覚えています…。
まさか、その後もWEB業界で働き、事業部長になったり、働いていた会社が倒産したり、更にはハンバーガー屋の開業前にWEBで独立するなんて全く想像もしていませんでした。
当時の計画と現実
カナダのハンバーガー修行から帰国して職業訓練校でWEBを学んでいた当時は24歳でした。(現在29歳、もうすぐ30歳)
その後は25歳でオーストラリアでハンバーガー修行をして、26-28歳で空間×ITを活用する企業で三年間ほど働いて29歳でハンバーガー屋を開業!
そんな計画を持っていましたが…
実際は、半年間の実務経験なんかでは使いものにならず、渡航費用も全く貯まらずに結局1年半働きました。
その間、子供が出来て結婚をすることになり、オーストラリアにハンバーガー修行へ行くなんて言っていられなくなりました…。
それでも、嫁が半年間ならばと許してくれて嫁が出産後の実家に帰っている間にオーストラリアへハンバーガー修行に旅立ち、帰国後はお金が無いので理想の企業を探しながらゆっくり就活している暇もなく派遣で再びWEB制作会社で働き、そのまま正社員になるも半年後に会社は倒産。
事業譲渡という形で、多業種展開している企業に拾ってもらい2年近く働いたのちに、2018年5月に独立して現在はフリーランスでWEBディレクターをしております。
当初の計画では今頃すでにハンバーガー屋を開業している予定でしたが、まあ人生は計画通りにいきませんね。
このブログでは、ハンバーガー屋開業に向けて本格的に動き出したこの一年間での生活、そしてオープンまでの半年間を綴っていこうと思いますので、何卒宜しくお願い致します。