【2018年】開業に向けての一年間を振り返る
開業に向けての一年間を振り返る
皆様こんばんは。
すっかり寒くなってきましたが如何お過ごしでしょうか?
先日ブログで紹介させていただいたライブでのハンバーガーの提供は大盛況に終わり、無事に完売することが出来ました。
今回は年末ということもあり、開業に向けて生活してきた2018年のことを思い返してみたいと思います。
まだ、これまでブログでしっかりと書いてきていなかった部分ですが、僕は一緒にハンバーガー屋を開業予定の北見君と昨年の9月から蒲田に住んでいます。
なので、その二人の2018年の生活…ということになります。
北見君は飲食店での経験がほとんどないということで、某ハンバーガー屋さんでの修行の一年間でした。
僕はWEB制作の会社を辞めて春過ぎに独立し変わらずWEB関係の仕事をしています。
1月~4月
春過ぎまではバイトが大変そうで疲れ切っている様子でしたが、まあこれも生みの苦しみのようなもので、そこに現実があるのならば頑張るしかない…というくらいに一歩引いたところで見ていましたが、今の彼を見ていると「何かを乗り越えていく、何かが出来るようになっていく過程を踏んでいく」という意味で無駄ではない期間だったと思います。
僕はWEBの会社で働きながら「もうここではこれ以上伸ばしていくのは難しいかな…」と感じながら週に2~3日くらい気が向いた時間に出勤して帰りたいときは帰るというような怠惰な生活を過ごしておりました。
会社でのポジションを利用して自由に生活している期間は「モチベーションも上がらずに成長を感じられない日々への不安と焦り」と「正社員という安定した雇用の上で自由に働き周りの倍以上は稼げる不満のない生活」の狭間で悶々としておりました。
今思うと、余裕のある生活の中でアンテナを伸ばして色々な勉強をしたり、人から話を聞いていたことはちゃんと活きているなあとも思います。
5月~8月
北見君もバイトに慣れ出して少しは気持ちに余裕が出始めるも貯金のためにバイトに勤しむ日々。
僕は会社を辞めてフリーランスで働き始めました。まあ、フリーランスといっても契約している企業の会社に出勤して働いているので、ある意味これまでよりもサラリーマンぽい生活です。
これまでマネジメントする立場でありプロジェクト全体を管理する側でしたが、肩書や役職のないフリーランスになって「一人のプレイヤー」として働くことは、プレイヤー経験が乏しかった僕にとってはとても刺激的で成長を感じれる毎日が始まりました。
そして、この時期から試食会を始めました。
当初は月一回でしたが、二回ほど開催して手応えを感じてからは月二回のペースで今も開催しています。
試食会を開催しようと決めた理由としては、下記の四点であると以前のブログで書きました。
①ハンバーガーを作る機会を増やす
②他人に食べてもらう感覚に慣れる
③フィードバックを貰う
④多くの人に自分のやりたいことを知ってもらう
実はもう一つ・・・
⑤北見君に自信を持たせる
という裏目的(というか真の目的)がありました。
「料理が出来ないから不安」ではなく「自分もこんなに出来るんだ」という自信が、もっとこう出来ないかなという成長を生み、ハンバーガー屋での修行の価値も上がっていく。
この頃から彼からの意見の発信も増えてきて、やっとここから少しづつ動き始められるかなと感じ始めた時期でした。
9月~12月
さて、ここ最近の話ですね。
もう一歩先に進みたいと、今日はハンバーガーの具材を使った鍋など新しいことにも挑戦し始めています。
試食会では様々な新メニューを提供したり、アンケートをデータ管理するようにしたり、先月からは店名のロゴやデザインガイドラインの作成を進め始めたり、お皿や見せ方も考えたりと少しづつブラッシュアップしているなあとは思いますが、まだまだ明確になっていないと感じることも多々あります。
年末にはこの「明確」と言い切れない部分を事業計画書に落とし込み、ブラッシュアップを進めて、年が明けたら物件探しも始まり、具体的なメニューの選定や資金調達など始まります。
もっと焦らなければいけないように感じながらも、具体的に実現可能なことと捨てるところを切り分けて着実に進めていく作業は自分がこれまで仕事で武器にしてきた得意分野なので信じていいかなという感覚もあります。
2019年に向けて
2018年は僕も北見君もしっかりと成長できた一年間だったと思います。
もっとやれたんじゃないか、もっと考えられることはあったんじゃないかという思いもありますが、まずは無事に一年間を過ごせたことは皆様のおかげです。心より感謝申し上げます。
来年は皆様に応援してもらえている恩や期待にしっかり応えられる一年間にするため誠心誠意努力する所存ですので、より一層のご支援のほどよろしくお願いいたします。
来年に向けて、焦ることも楽観視することもなくフラットな気持ちで現実に向き合い、決断の精度を研ぎ澄ませていければなと思います。
クリスマスイヴに横浜のライブハウスでハンバーガーを提供します
こんばんは!
クリスマスイヴに北見君(ハンバーガー屋のパートナー)のバンドの主催するライヴでクリスマス限定バーガーを提供させていただくことになりました。
僕は演者ではなくハンバーガーを焼き続ける係です。
ライブハウスでハンバーガーを作るのは6年ぶりです。
カナダに住んでいた頃はよく、ライブハウスやクラブのイベントに誘われてベンダーとして出店していましたが日本だとカルチャー的にもあまりそういう機会に巡り合えなかったので…。
音楽×ハンバーガーという組み合わせは相性がいいと思うし、イベントで提供するというのは片手で食べれるハンバーガーの魅力だと思うんですよね。
今回のイベントをきっかけにチャンスがあればいろいろなイベントでハンバーガーを提供出来たら面白いなあと思っています。
バーガーマニアの守口さんのInstagramを見ていると、自分もいつかハンバーガーと一緒に日本各地に行けたらいいなあなんてワクワクします。
特に、フェスで食べるご飯って記憶に残りますしね!!
さて、そんな「音楽×ハンバーガー」のライブ情報は下記になります。
時間:12月24日19時開演 22時まで
場所:横浜BBストリート(関内駅)
入場:2000円(当日2500円)
ハンバーガー:800円
URL:http://www.bbstreet.com/access.html
普段の試食会も初対面の方も大歓迎なのですが、場所が我が家のバルコニーということもあって友人のツテなどないと初対面の人はなかなか来づらいかなとも思いますので、クリスマスイヴに暇している方はこの機会に是非遊びに来てください。
これがフライヤーらしいんですけど…
来づらいですよねえw
ハードロックが好きな人は楽しめるイベントかと思います。笑
僕の食べた世界で一番おいしいハンバーガーについて
僕の食べた世界で一番おいしいハンバーガーについて
今回は世界で一番美味しいと思ったハンバーガー屋についての記事を書きますが、ちょっと幻想的な話で、先に断っておくとお店の名前や住所などを詳しく書くことはできません。
まず初めに、僕はこの10年ほどで東京で有名なお店のハンバーガーはほとんど食べてきたし、海外で人気のお店も旅行や出張の旅にチェックして食べてきました。
特に、ワーキングホリデービザでカナダに住んでいた時、現地のメディアで紹介されていたトロントの人気ハンバーガーショップ100選を食べ歩くなど、それなりに多くのお店で美味しいハンバーガーを食べてきたつもりです。
そして、日本で有名店と言われているグルメバーガーのお店は世界的に見てもとても質の高いものだと思っています。
(それは今後このブログでも執筆予定ですがハンバーガー自体の立ち位置だったり、食文化の影響も大きいと思います。)
しかし、今回題材に上げた「世界一美味しいハンバーガー」は、どのお店のどのハンバーガーとも比較できないほど圧倒的にインパクトの強いお店でした…。
極寒のトロントの夜中(マイナス20℃)
もう6年ほど前のことですが、僕は「ハンバーガー修業」と称してトロントで一年間生活をしていました。
前述のように有名なハンバーガー屋を食べ歩いたり、自分自身でも各店舗で得たインスピレーションをそのままにハンバーガーを作って販売をして過ごしていました。
そんなトロントでの冬の夜中のことです。いつものように友人たちとクラブだったか、何かのイベントに参加していたのかうろ覚えですが、雪の舞い散るマイナス20℃のトロントシティの寒空の下を歩いていました。
お腹が空いていただけなのか、まだ解散したくなかったのかも覚えていませんが、友人数人と明かりのついているバーのような雰囲気のレストランに入りました。
外観はとてもハンバーガー屋という雰囲気ではなかったけど、そこはカナダです。大抵のレストランのメニューにハンバーガーはあり、それなりに美味しいです。
僕は迷わずハンバーガーを注文し、友人たちもハンバーガーを注文したのを覚えています。(そのころ、僕の影響でみんなでハンバーを食べ歩いていたので)
そこで食べたハンバーガーこそ、僕が忘れられない「世界一美味しいハンバーガー」でした。
正直に白状すると当時の僕は酔っ払っていたか、アレだったか…なんなら寒さで感覚が狂っていた可能性もあります。
ここまで読んでくださっている方からすれば「お前の記憶曖昧過ぎだろ!」と突っ込みたくもなると思いますが、それでも美味しすぎて感動したのを明確に覚えています。
お肉のボリュームは100g-110gくらいで、野菜も少なく全体的にとても薄く、高さのないハンバーガーでした。しかし、上品な肉のうまみとコクが美しい奥行きを与える質の高いものでした。
店内もカウンター席がメインの薄暗いバーのようなお店でしたけど、歴史のあるレストランのような印象を受けました。とても幻想的で、酔っ払っていなければ緊張してしまうような雰囲気のお店だったようにも感じます。
僕にとってのハンバーガーに対する可能性が広がりワクワクした気持ち、そして「世界一美味しいハンバーガー」に対する純粋な感動を抱きながらマイナス20℃の雪空の下を歩いたことを覚えたいます。
しかし、それ以降僕たちはそのお店を再び訪れることはありませんでした。
理由は、単純でみんなで探し回っても見つけることが出来なかったのです。
僕もトロントに住んで一年が経とうとしていた時期なので街のことはある程度分かっていたし、友人の中にはトロントで生まれ育ったカナディアンもいました。
僕は酔っ払っていたかもしれませんが、友人たちの中には酔っ払っていなかった人もいたはずです。
それでも、何時間歩き回ろうともそれらしきお店が見つからず、なんならレストランやバーすら見つかりませんでした。
あれは幻だったのかもしれない…と本気で思いながらもiPhone4sに残るハンバーガーの写真と確かな感動。
ハンバーガーマニアのカナディアンたちに見せても結局、 分からず終い でした。
少したどり着けた気がする幻の味
勿論、あらゆる物への評価というのは単純な比較では図れないと考えます。
特に時間の経った記憶なんて、思い出補正が入りまくりです。
食に限らず、音楽だって小説だってなんだってそう。その頃の自分の心理状況や感性に大きく左右されるものだと思います。
僕にとっての「世界一美味しいハンバーガー」もそういう要素は多かれ少なかれあるでしょう。
今年の初夏のことですが、ハンバーガーの試作品を作っている中で少し近づけました。
理想通りのクリームチーズのコクと、馬場フラットから取り寄せた甘味のあるバンズ、質の高い国産牛の粗挽き。とても良い組み合わせで、少しだけ感動をして、とても興奮しました。
市場の求めているものと僕の中で生き続ける感動がイコールなわけではないので、それに近づけられればOKということでもないですが、自分の求めていたものを世に出してみたい…という思いはあります。
ハンバーガー屋をOPENしても、死ぬまでにも、あれと同じものを作れるかはわかりません。
いや、同じものだったり、それを超えるものを作りたいという感情ではないのかもしれない。
ただ、あの時出会った「世界一美味しいハンバーガー」が、凄い良かったなあと。
優しくて、上品で、美しく広がる奥行き…僕がお店を通して表現したいメッセージを表した味にも感じるので、看板メニューになってくれたら嬉しいですけど、そこはシンプルに需要次第で、人気にはならなくていいと思います。
もしかしたら、メニューの片隅で滅多に注文されないハンバーガーになってしまうかもしれない.
けど、僕だけは寒くなってきたら、あの時食べた感動を思い出してワクワクしたいと思っています。
30歳になった僕と珈琲
30歳になった僕と珈琲(想い淹れ)
そりゃあ僕ともなれば一日に珈琲を2杯は飲んで生活しているわけだろう?
僕のちょっとばかし中二病なテイストを含んだキャラクターのせいなのか、女の子からは豆からこだわっていそうとか、美味しい珈琲ショップを知っていそうなんて言われながら過ごしている。
若いころは美味しい珈琲を求めて、世界一のカフェの街なんて言われているメルボルンで暮らしていたこともあったっけ。
それなのに、困ってしまうことに「うんちく」やら「雑学」やらを語れる程の知識もなければ経験もない。
メルボルンでバリスタの修行を考えていたのに、海を眺めていたらあっという間に半年がたっていたのも懐かしい思い出だ。
結局、僕の珈琲修業は学生時代に渋谷のベローチェでバイトしていたけど3か月くらいでバイトリーダーの女子大生にいじめられてやめてしまったくらいのもの。
まあ、そんな僕も実は先日30歳になってしまった。
30歳になってしまった、ではなくて30歳になれた!という驚きのほうが強いけどそれはここで説明することでもないだろう。
要するに、そろそろ一貯前に珈琲を語れるくらいの大人にならなければならない年齢になったということなんだと思う。
つまりどういうことかというと、先日の誕生日会でコーヒーメーカーをプレゼントしてもらった話が今日のブログのテーマというわけなんです。
写真のような珈琲に関する書籍は、開業のこともあり今年から読むようになったし、先月も本の調達の際に自然とコーヒーに関する本を買っていた。
けど、やっぱり実際に自分で、色んな豆を飲み比べてみたり、挽き方だったり、淹れ方とか色々試していかなければなと思いながらあっという間に数年が経ち気付けば30歳。
今回、コーヒーメーカーをプレゼントしてもらったのはそのキッカケになるかなと。
で、まあ、ちょっとキザに珈琲について語っちゃったりもしたいなあ…なんて思いつつも、やっぱりお店に繋げていかなければと深く思います。
何が素敵なのかって、今の僕の為に選んでくれたプレゼントってだけじゃなくて、未来の僕のことまで考えて選んでくれた…それがグッとくるんだ。
もちろん、そんな受け止め方は僕の勘違いかもしれないけどね。
そういうものを紡いでいって、素敵なお店をやろうとか誰かを想うとか、一つ一つのことが美しく育っていけばいいと思った。
冷たくなった珈琲と、同じく誕生日プレゼントに頂いたgloを片手に今日はこのあたりで…
ありがとう、世界。(誕生日を迎えるころには膝が軋んで歩けなくなっておりました)
BROZERS'(ブラザーズ)北浦さんのセミナーに参加してきました
BROZERS'(ブラザーズ)社長北浦さんのセミナーに参加してきました
ちょっと前の話になりますが、BROZERS'(ブラザーズ)社長北浦さんのセミナーに参加してきました。
BROZERS'と言えばグルメバーガーを押し上げたパイオニアの一人という印象で昔から知ってはいるものの実際に食事をしたのは今年になってからでした。
何で知っていたかというと、単純に有名なハンバーガー屋さんですが何よりBROZERS'出身のハンバーガー屋さんが多いのでよく聞く名前でした。
さん
実際に友人のハンバーガー屋さんも働いていた経験があったり、サイトで紹介されているお店だけでもReg-On Dinerさん、shake treeさん、Burger & Milkshake CRANEさんなど有名なお店が並んでいます。
そんなBROZERS'社長北浦さんのセミナーですが、当日は正直なところ若干身構えました。
というのも、いざセミナー会場についてみたらめちゃくちゃ宗教臭の強い建物…。
いや、まあ何となく分かってはいましたし、抵抗感が強いわけでもないですけどどんなセミナーなんだろうかと少し心配してしまいました。
が、実際に始まってみると、北浦さんがお兄さんとBROZERS'を立ち上げてから、有名店に成長していくまでに数々の障害を乗り越えてきたという素敵なお話でした。
オーストラリアワーホリで本場のハンバーガーに魅せられて…というのも少し共感できる内容でした。
特に刺さったのは「成功するために必要な努力を低く見積もったらうまくいかない」「平均的な考えでは成功できない」というメッセージ。
BROZERS'開業時、全然お客さんが来ないことに困り果てていた北浦さんは、とにかく認知をしてもらわないと始まらないと思いチラシを500枚配ったそうです。
これだけ配れば、翌日には沢山のお客さんが来てくれるはずだと仕込みを大量にして準備をしていたが、結果は翌日も全然お客さんが来てくれなかった。
その後気付いたのは、500枚で十分すぎると思っていたがそもそも500枚では全く足りなかった、と仰っていました。
今では月に10万枚の広告を配っているそうです。(200倍です)
単純な話なのかもしれませんが、自分だったらどう受け止めただろうかと。
アプローチの方法が違ったのだなと思い、別の方法を考えるか、質に問題があるのではないかとチラシを作り直すと思います。
僕は現職でもWEB広告を始め様々な方法でマーケティングについて考えますが、純粋なチラシというツールを深く考えたことがなかったなあと。
状況や方針によって最適なアプローチはもちろん違います。
僕も10万枚配ればいい!という単純な話ではないですが、これくらいで十分だろうという考えの何倍もの量の行動をするというアプローチの仕方もあるのだなととても衝撃的でした。
今でこそグルメバーガーという言葉も少しづつ浸透して、グルメバーガー店に驚く人も減っているとは思いますが、北浦さんがBROZERS'を始めた20年前は状況が大きく違ったと思います。
そういう先輩方の努力が認められての今の広がりだと思うと感謝です。
OPENしたらまずは、10万枚のチラシを配ることを心に決めた一日でした。